本申請版キュアパイン原型
2010-03-03


トレフェス用の当日版権本申請も終了し、審査結果を一月後に待つだけですが、本申請の段階で原型が完成しているわけではありません。ただ、完成した商品はこれに近いイメージで間違いないというものになります。今回は3件申請しましたが、私が原型を手がける フレッシュプリキュア ! より キュアパイン を紹介します。ええ、あらかじめ、パーツが抜けちゃったんで、その辺は御容赦。写真は濃淡をはっきりさせるため、若干暗い感じにしてあります。高さは約27cmで、大き目のサイズです。
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で、参考としてキャラの感じはこんな風です。東映アニメーションのWebより抜粋編集。
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製作に使った資料はWebのキャラ画、「フレッシュプリキュア ! スーパーブロマイド」、立体は「BANDAI フレッシュプリキュア ! ドール キュアピーチ」、「BANDAI キュアドール ! キュアパイン」。これらと自分の技術を駆使し、立体としてうまく折り合いのつく表現を目指しました。
本申請の写真は完成予想図ですので、完成品ではありません。本申請では首のチョーカーとイヤリングが抜けました。このフィギュアはパーツ分割が細かく、全体がこうして組みあがって見られたのは私も初でした。こうして組んでみた後、さらなるバランス調整や細部の詰め、部品分割等を経て完成品になっていきます。

目指したのは「のびきってない、弱そう」なイメージです。がんばっているけどキャラは地味、ちょっと不器用といった感じです。トータルバランスのよさと、華のあるフリフリ造形が売りになってます。自然なポージングの中に上向きの顔を入れて、正面範囲が広くなるようにしました。
フィギュアを見るとき人の視線の高さはフィギュアの頭より上の高さにあると想定しています。なので、フィギュアの顔を上に向ければ、見た人からはフィギュアと向い合う形に近くなり、顔の存在感がしっかりすると考えました。下から見てもさほど情報は減らず、これによりポーズが極端におかしくなることもなく、いい範囲内におさまりました。
改良点は傾きすぎたスカートの角度を調整すること、足の接地を改善すること、腰周りの造形を人体デッサンにより正確に近づけることです。 また、部品の接続や保持強度に課題が多くあり、組み立て方式をきっちり考える必要もあります。
服のしわは全体がもっと出来上がってから入れていきます。細部の造形も部品分割とあわせてどうしていくか考えながら進めるべきでしょう。 可能な限り塗装でのマスキングを減らすべく部品分割をしています。部品点数こそ増えますが、塗装の手間と比べれば、分割はありがたいものになります。
なお、フレッシュプリキュアのアニメは一度も見ていません。ただ、キャラ性を表現するために必要な知識だけは仕入れています。今回の目標はふりふりをどう造形するかというところにおき、たまたま見つけたプリキュアで大型パーツのないパインを選定しました。空気を作り出せる部分があると造形は華やかになるんですが、こういう地味なキャラはどうすれば魅力を引き出せるか考えさせられました。
ちなみに、製作には試行錯誤がつきもので、これは私にとって「二代目」パインになります。まだまだ修行が足りんのです。
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